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2018.09.26

日本医師会、医療安全の観点から医薬品原薬の追跡性の必要性等を強調(2018/8/22)

日本医師会は8月22日の定例記者会見にて、医薬品の原薬を含めた追跡性確保等に対する見解を述べた。

同常任理事はまず、7月にジェネリック医薬品に本来含有されるはずのない発がん性物質が混入したとの報道があったことに触れ、

「厚生労働省によれば、原因究明はまだなされていない。

当該原薬を製造した工場は今でも存在しており、そこで仮に原薬の不適切な製造工程が続いているとすれば、

日本だけでなく世界中の患者が危険にさらされていることになる」ことを問題視している。

これを受けて、「患者の安全のためには原薬も含めたトレーサビリティの確保が重要」とする見方を示した。

さらにこれからも引き続き、同副会長が出席している厚労省の「医薬品医療機器制度部会」において、患者の安全を守る視点で、

原薬から製剤まで医薬品の製造・流通に関する企業の責任についても厳しく議論を行っていく方針であることを説明した。