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2019.01.16
JSR、リチウムイオン電池の高容量化や安全性向上等を実現する新技術を開発(2018/12/17)
JSRは、リチウムイオン電池の高容量化や安全性向上等を実現するロールtoロール方式の連続リチウムプレドープ技術を開発。
リチウムイオン電池において、シリコン系やハードカーボン系等の負極材は、電池容量や出力に優れるという点でニーズは高いが、一方で初回充放電時の副反応で一部のリチウムイオンを消費してしまい、電池本来の充放電容量を最大限発揮できないことが課題となっている。
同社が開発したプレドープ技術は、初回充電時のリチウムイオン消費分をあらかじめ負極材に添加することで、この課題を解決し、電池の高容量化を実現。シリコン系負極材に本技術を適用すると、電池容量を従来比で約20%~40%程度向上することが可能となった。この他、安全性向上、寿命延長等、リチウムイオン電池の技術水準を底上げできる。
近年、省エネルギー化、低炭素社会の実現に向けて、リチウムイオン電池を中心とした蓄電デバイスのニーズが高まっている。同社は今後もリチウムイオン電池をはじめとする各種蓄電デバイスの付加価値向上につながるソリューションの提供を目指していく。